ファイリングシステム構築の要点
The main point of filing system construction
ファイリングシステム構築の要点
The main point of filing system construction
■分類の方法について
具体的な分類の方法としては、各々の職員は、自ら現物の行政文書を確認しながら三段の階層構造の分類を行うものとする。 すなわち、
①まず、相互に密接な関連を有する行政文書を一の集合物(行政文書 ファイル)にまとめて小分類とし、
②次にその小分類をまとめて中分類とし、
③さらにその中分類をまとめて大分類としていくものとする。
分類に当たっては、行政文書の枚数や分類の項目数の目途を示すことも考えられる。
例えば、紙フォルダーを用いる場合は、
①小分類は行政文書の枚数にして100枚±50枚程度、
②中分類は小分類の項目数にして10項目±5項目程度、
③大分類は中分類の項目数にして5項目±3項目程度とするなどである。
くろがねファイリング研究所の導入方式は「全員参加による実地指導重点方式」です。
私たちは、実地指導を「単なる巡回点検」ではなく、私どもがこれまで蓄えてきたノウハウをもとに、課ごとに発生する個別の疑問点や問題点に対して適切なアドバイスを行い、職員一人ひとりと「コミュニケーションを図りながら一緒に考え、文書整理の知識、スキルを習得していただく場」と捉えています。
最初に、全職員を対象とする導入研修を行い、ファイリングシステム導入の目的と具体的なファイリングシステム導入手順、フォルダーへの切り換え方法、ガイド設定のポイントなどの集合研修を行います。
導入研修を行った後は、導入手順にそって、実際に文書整理を行った状況をみながら、コンサルタントが各職場を巡回し、担当職員一人ひとりと対話しながら、職員の疑問の解決や、具体的なフォルダー作りやタイトルのつけ方、ガイド検索が容易な分類設定について、的確なアドバイスを行うことで、職員が文書整理のポイントを理解し、文書整理のスキルを習得する方式で導入を推進してまいります。
■点検・監査の意義
文書管理に関するコンプライアンスを確保し、適正な文書管理を、組織及び一人ひとりに根付かせて維持するためには、点検・監査の効果的な実施が必要である
■研修の意義
適正な文書管理は、業務の効率化や円滑な行政運営に資するとともに、現在及び将来の国民に説明する責務を全うするための基本インフラである。このため、行政機関の職員一人ひとりが職責を明確に自覚し、誇りを持って文書を作成し、文書に愛着を持って適切な管理を行い、堂々と後世に残していくという意識を醸成する必要がある。
導入作業完了の時点はファイリングシステムを運用するための“基礎づくり”が出来た段階にすぎません。実際のファイリングシステムの運営は導入が完了したときからスタートします。当研究所では維持管理の活動にも重点をおき、下記に示すとおり、定期的な巡回実地指導と職員研修を組み合わせることにより職員の知識・スキルのレベルアップを図ってまいります。