コミュニティオフィス・コミュニティワーク デザイン
[ コミュニティオフィス 4つの空間設計 ]
コミュニティオフィス・コミュニティワーク デザイン
[ コミュニティオフィス 4つの空間設計 ]
現在、多くの企業がハイブリッドワークへと移行しています。
そのため多くの人が、対面ではなく、画面越しのコミュニケーションに遥かに多くの時間を費やしています。
これは間違いなく、働き方を変えた最大の要因であり、そこで働く人の行動や心理、オフィス環境に大きな影響を及ぼしています。
対面から画面越しへ。この劇的な変化は、職場での行動規範や組織風土、ひいては従業員ウェルビーイングや仕事の成果を大きく左右しています。
またAIの導入によって、業務の自動化や効率化が加速し、ワーカーの役割や求められるスキルにも変化が生じ、働き方に大きな影響をもたらしています。
画面越しのコミュニケーションの増加によって、会議に参加する際の行動も場所も変化しました。
以前のオフィスにおける騒音の最大の要因は周囲の会話でした。そして、オープンレイアウトでのビデオ通話やオンライン会議がこの問題をさらに悪化させています。
例えば、隣の席の同僚が顧客とのビデオ会議を行っている最中に、別の社員がグループディスカッションを始めると、周囲の複数人が集中力を失い、作業効率が著しく低下します。集中力欠如は仕事のパフォーマンスや健康に悪影響を及ぼします。
集中力を高めることで、複雑なタスクに対する思考力や判断力が向上し、難易度の高い業務にも迅速に対応できます。このことから注意力散漫を回避できる空間設計(吸音パネル、サウンドマスキングなどで騒音を軽減)が必要になります。
私たちは、視覚や聴覚など周囲の刺激を通して空間を認識しています。この刺激によって行動が誘発されるため、「空間」は重要な役割を果たします。
オフィスには集中を妨げる要素が多く存在します。そのためパーティションを設置したり、観葉植物などを置くことで、周囲からの視線や音を遮り、空間を仕切って囲むことでプライバシーや心理的安全性を確保できます。また、誰かが背後から近づいてくる不安を感じることなく、安心し、リラックスしながら仕事に集中できるようになります。
出社とリモートを組み合わせたハイブリッドワークがもたらした柔軟な働き方は、ワークライフバランスを改善する大きなチャンスと思われてきました。
しかし、過去3年間の仕事の生産性は維持されつつも、ワークライフバランスに対する満足度は下がっています。68%の人が仕事のペースと量に負担を感じ、46%が仕事に消耗しきっていると感じていると言われています。
その変化のスピードに管理職も含めた全従業員がストレスや孤立感を抱えています。ハイブリッドワークの浸透も日々のリズムやペースを変えた要因のひとつです。膨大な量の会議と業務過多は、燃え尽き症候群の一因となっています。
対面よりもビデオ通話など画面越しのやり取りが増えネットだけで人間関係が深まらない状態が続くと孤立感や不安を抱きやすくなります。
今後のオフィスは「人間」中心に設計され、従業員一人一人に寄り添う「場」として位置づけられ、個性が尊重され、会社に対する帰属意識や信頼性を育み、従業員が満足度を高めながら仕事に没頭し、成果を生み出せる環境の構築が必要になります。
各担当者がチームとして連携し、適切な質問事項やガイドラインの作成、質問応答の検証など
AIの出力に対してフィードバックを行うことでAIの学習精度が増していきます。今後、こうした共同意思決定と透明性を促すチームでのコラボレーションスペースのニーズが高まっていきます。
従業員のAIスキル向上(プロンプトをAIに正確に伝えるスキル)を支援するには、トレーニングや仲間同士の学習スペースの設置と従業員自らが学ぶ組織文化の構築が鍵になります。「需要の急増と労働力不足により、多くの企業は経験に基づく雇用から潜在的雇用に移行し、トレーニングをして有能な候補者を育てることを余儀なくされています。」
テクノロジーの進歩が加速する中で、オフィスの「柔軟性」はいまや不可欠です。AI導入により業務の自動化や効率化が進む一方、人が担う業務は創造性や意思決定など高度化しています。
その結果、固定席中心のレイアウトではなく、固定席を持たないフリーアドレスやプロジェクトごとにチーム編成されるプロジェクト型の働き方が増えています。また情報量が増える中、集中できる環境づくりも重要になり可動式パーティションや吸音性の高い家具、個別ブースなどは、業務効率を高めるための重要な要素です。(チーム編成やプロジェクトの変化に応じてレイアウトを変えられることが求められます。)
| 課題 | 空間での解決 | 生まれる価値 |
|---|---|---|
| WEB会議による 騒音・集中力の低下 | 会議スペースやブースによる音の分離。 リアル・リモート双方が集中できる環境を整備。 | 集中と交流を両立し、ハイブリッドコラボレーションを活性化 |
| 孤立感・メンタル ヘルスへの影響 | ソーシャルハブや個人・チームの居場所を設計。 自然な交流が生まれる場を創出。 | 人とのつながりを育み、ウェルビーイングを向上 |
| AI導入による働き方の変化 | 勉強会・ノウハウ共有を促す場と、集中・コラボレーションを切り替えられる多様なワークスペースを整備。 | 知識共有を促進し、新たな働き方の拠点へ |
コラボレーションと創造性は、さまざまな専門知識を持つ人々が交流し、実験しながら共創することで威力を発揮します。
今日のコラボレーションは、リアルとリモート両方の参加者が混在するハイブリッド型が多く、このことを意識したコラボレーションスペースの創出が不可欠です。
リアルとリモート、参加人数、コラボレーションタイプを念頭に設計され、リアルとリモート両方の参加者にとって公平に会議に集中できる環境を創出します。
例えば、席に隣接して個室ポッドなどのプライベートなスポットを配置することで、グループワークと個人ワークを簡単に切り替えることができ、会議やコラボレーションの質を高めます。また、会議前後の短い打ち合わせや会議中に退席しての緊急通話などにも柔軟に対応できるなどです。
個人ワークとグループワークのバランスに加え、メンバー同士の交流やコラボレーション、心身のリフレッシュなどが考慮されているスペース。
個人とグループの成果を最大限に高める方法として、さまざまなレベルでのプライバシー確保や自分たちの居場所。プライバシーと快適さを選択できる個人スペースや、1対1や少人数で即座に集まり、進捗状況を共有できるチームスペースなどが含まれます。
仕事において、多くの人が感じているのが「人とのつながり」の欠如です。
同僚と直接顔を合わせるよりも画面越しのコミュニケーションの方が長く、そのことが従業員ウェルビーイングや仕事の質に影響を与えています。
「ソーシャルハブ」は、リアルな交流を活性化し、自然に集い、偶発的な出会いや交流を増やします。組織の全員が集い、コラボレーションする中心的なハブとして機能させるスペース。
この多機能スペースには、カフェ、テクニカルサポート、資料センターなど、共有アメニティやサービスなどの機能も含まれます。
仕事量が増え、仕事がさらにストレスフルになる中、オフィスでも仕事から離れ、気分転換できる場所が求められています。
都市の中の公園は、心身のリフレッシュや自然との触れ合いのための共有の「場」として欠かせません。オフィスでも、人間の多様性や神経過敏症の従業員対策として、周囲の雑音や刺激から解放される静寂な「場」、休息と活力回復の「場」、集中し、深く熟考できる「場」が必要不可欠となっています。
しかし、誰もが1人になりたいわけでもなく、他者と交わることで活力を得る人もいます。例えば、都市の中の公園には、屋内と屋外両方で人々がつながる場所が用意されています。
先の画面越しの集中力が途切れる、AI導入での働き方の変化、WEBミーティングの難しさを物理的、スペース的な解決に加えて、もう一つの空間設計がウェルビーイング(肉体面、精神面、社会面で満たされる)です。
建築は建物主体ではなく住む人主体であり、オフィス構築もワーカー主体で構築することが重要となります。
社員の幸福度(ウェルビーイング)が高いと、仕事の生産性も上がることがわかっています。
職場での運動設備、食事などは素晴らしい福利厚生であり、重要な要素ですが、幸福感はそれだけにはとどまりません。ウェルビーイングが職場そのものへの介入が最も大きな効果をもたらします。
・ワークエンゲージメント向上による生産性、業績アップ
・ワークライフバランスが整うことによる離職率低下、人材確保
・健康経営の達成